ほんとの空は見えたのか・・・ vol.5 安達太良山
くろがね小屋に到着
目指す建物は一歩歩くたびに視界の中で大きくなってきた。
ここまで、殆ど休憩を取っていなかったので汗が体にまとわりついている。息も乱れがちにくろがね小屋の前に立つと、その立派さに思わず息を呑んだ。
壁の塗装は剥がれかけている部分があるが、古臭さを感じないし、おそらく3階部もあるだろう高さは山小屋というより旅館といわれても違和感を感じない。
そして、正面の壁には太陽光パネルが取り付けられている。当然電線は繋がっていないので貴重な電力をこれで担っているのだろう。
小屋の前では数名の登山者が休んでいた。まだ昼時には早かったが僕もザックをおろし
水分補給とコンビニおにぎり一個で疲れを癒した。
岳温泉の源泉部は小屋の上方にあるのだが、有毒ガスが発生しているようで立ち入り禁止となっている。確かに風が吹くと硫黄のような匂いがさらに鼻を突いた。
汗も引き、足の疲れも取れたので再び登山を再開する。
そして、ここからの登山は、いよいよ本格登山といえる旅になった。
以下次回