ほんとの空は見えたのか・・・ vol.9 安達太良山
いざ頂上へ
進路を間違えた位で挫折していたのでは登山など出来ない。当たり前のことだった。
幸い疲れといっても精神的なものの方が大きく、ここまで勾配がさほどきつかった訳でもないので、肉体的にはまだ余裕があった。
程なくして牛の背にたどり着いた。ここまでくると頂上は近い。雲により展望は相変わらず悪いが、気持ちは高揚してくる。
写真では分かりにくいかも知れないが、岩のマーキングが丁寧すぎるほど頂上方向に続いている。迷う登山者が多いとも思えなかったが何か理由があるのかもしれない。
頂上に一歩一歩近づいていく。ほんとの空を見ることは難しくなったかもしれない。
でも歩くペースは確実に上がっていた。
以下次回